<JR東日本の3月運賃値上げ>私鉄対抗の「特定区間」運賃を一部で廃止

横浜駅

JR東日本では今年(2026年)3月14日(土)運賃改定(値上げ)に加え、並行する私鉄に対抗するため国鉄時代から続けてきた割安な「特定運賃」も一部で廃止し、「大井町~横浜」「横浜~鎌倉」間などでは引き上げ幅が大きくなります。

3月14日のダイヤ改正時に行うJR東日本の運賃改定は、「電車特定区間」(山手線以外の旧「国電」区間)と「山手線内」の運賃体系を取り止め、電車特定区間の普通運賃を平均10.4%、山手線内では同16.4%を引き上げるもの。

東海道本線や横須賀線、京浜東北・根岸線など首都圏の主要路線がほとんど対象となる「電車特定区間」と「山手線内」は値上げ幅が大きくなる(JR東日本「電車特定区間」特設サイトより)

たとえば、「横浜~東京」間の普通運賃額で見ると、紙の切符で現在490円を530円(プラス40円)に、ICカードでは同483円を528円(プラス45円)にそれぞれ上昇することになります。

さらに京急(京浜急行)や東急(東急電鉄)などの私鉄と競合する首都圏の30区間に1982(昭和57)年の国鉄時代から設定してきた低廉な「特定区間」についても、「運賃体系の複雑さの一因」(2025年2月18日運輸審議会でJR東日本提出資料)などとして18区間で廃止を決めました。

現在は競合ではなくなったにも関わらず存続していた「渋谷~桜木町」などに加え、並行する私鉄と比べて「金額・所要時間・有効本数等のいずれの比較において他の鉄道事業者が優位であり、特定運賃を継続する有効性が無い」(同)という区間も廃止対象にしたとのことです。

横浜駅関連では「大井町~横浜」「大森~横浜」「横浜~鎌倉」「横浜~田浦」の4区間が廃止され、「横浜~逗子」「横浜~目黒」「横浜~恵比寿」「横浜~渋谷」「横浜~西大井」の5区間は今後も特定区間が継続となりました。

廃止される「横浜~鎌倉」間の普通運賃額で見ると、紙の切符で現在360円を440円(プラス80円)に、ICカードでは同356円を440円(プラス84円)にそれぞれ上昇し、1カ月の通勤定期券は同1万630円が1万3120円(プラス2490円)まで上昇することになりました。

特定区間の値上げ前と値上げ後の運賃・定期運賃表は次の通りです。

JR東日本の「特定区間の普通運賃・定期運賃表」(1)を一部加工(JR東日本「運賃改定のご案内」より)

JR東日本の「特定区間の普通運賃・定期運賃表」(2)(JR東日本「運賃改定のご案内」より)

【参考リンク】

JR東日本「運賃改定のお知らせ」(2026年3月14日実施)